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蔵王連峰

蔵王連峰(ざおうれんぽう)は、奥羽山脈の一部を構成する連峰である。古くからの名は刈田嶺(かったみね、かったね、かりだのみね)、不忘山(わすれずのやま)という。宮城県と山形県の両県南部の県境に位置し、主峰は山形県側に位置する熊野岳(1,841m)である。活火山であり、新噴気口や火口湖の御釜が見られる(いずれも宮城県側)。火山の恩恵である温泉が両県の裾野に数多く存在し、スキー場も多く設置されている。両県における主要観光地の1つ。ここでは蔵王連峰、蔵王連峰に中央分水界を含めた蔵王、及びその周辺について記述する。

蔵王の名称は、白鳳8年(679年[1])、大和国・吉野山から役小角が蔵王権現を現在の不忘山(宮城県側)に奉還し、周辺の奥羽山脈を修験道の修行の場としての「蔵王山」と称したことに由来する[2](刈田嶺神社(奥宮)および刈田嶺神社(里宮)参照)。

当地では、北西から南東に連なる峰々(以下、これを「蔵王連峰」とする)と、北東から南西に連なり、山形・宮城両県の県境となっている「中央分水界」(分水嶺)の峰々が「X」字状に交差している。両者は熊野岳(蔵王連峰の主峰)と刈田岳の間の馬の瀬の稜線付近で交差している。なお、両者をまとめて蔵王連峰と呼ぶ場合も多々あるので注意されたい。

このように蔵王連峰は、中央分水界(県境)をまたいで山形・宮城両県に張り出した形になっているため、各々の県内部分を「山形蔵王」「宮城蔵王」と呼ぶことがある。また、「山形蔵王」では、山形市内の蔵王北西麓を「西蔵王」と称する慣例があり[3]、「宮城蔵王」では蔵王町を境に、その北に接する川崎町内の蔵王北東麓を「北蔵王」[4][5]、その南に接する白石市内の蔵王南東麓から七ヶ宿町内の蔵王南麓にかけての地域を「南蔵王」と称する慣例がある[5][6][7]。

単に蔵王と称される場合、蔵王連峰を指すほか、中央分水界の峰々と蔵王連峰の総称、あるいは、北を山形自動車道、東を東北自動車道、南を国道113号、西を国道13号で囲まれた地域にある峰々や高原などの総称としても用いられる。以下、蔵王連峰と中央分水界の峰々の総称を「蔵王」とする

国土地理院の地図や『日本百名山』(1964年、深田久弥)においては蔵王山と記載された[8]が、蔵王山は高野山と同様、修行の場として山々の総称であり、蔵王山という名称のピークは存在しない。
2007年(平成19年)、「蔵王火山」として日本の地質百選に選定された。

蔵王連峰
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